ブックメーカーはデータ重視で確率を考える

ブックメーカーは資産運用に役立つことでも注目されています。達人と呼ばれるような人は決して運がいいわけではありませんし、的確な予測ができるわけでもありません。実はデータを重視して、有利な条件で賭けているのが特徴です。例えばテニスの試合の場合、データによっていくつかの特徴が見られます。例えば世界ランキングの上下関係が試合にも大きく影響するのは知られています
。もちろん番狂わせがあるので、予測するのは難しいものです。けれどもこのようなデータを利用すれば、稼げるシステムを作り上げることは可能となります。例えばランキングの近い選手の場合、勝率はほぼ半々になります。そしてそのような確率が半々のゲームこそ、プロのギャンブラーが稼げるシステムを組みやすくなりますしブックメーカーの達人も同じです。確率半々のゲームならば、オッズは2倍を超える時に賭けるだけで利益を生むことができます。これはブックメーカーによってオッズが異なるのが理由ですが、確率は半々でも有利なオッズで賭けることが可能となります。

このような状況でのみ賭けることで、勝率を高めることができるというわけです。さらに賭け方にも特徴がありますが、確率半々のゲームで負ければ賭け金を増やすことになります。逆に負ければ賭け金を減らすわけですが、これはモンテカルロ法と呼ばれる有名な賭け方です。半々の確率は大数の法則によって、それぞれが出る回数は同じになっていくのを利用しています。

ブックメーカーでスポーツ以外の予想

ヨーロッパでは人気のブックメーカーですが、スポーツの試合だけでなくアカデミー賞やノーベル賞などの大きなイベントも賭けの対象になることがあります。明日は雪が降るかなどが賭けの対象になることもあるので、スポーツを知らない人でも日常的に賭けに参加しています。ブックメーカーが人気がある理由は、他のギャンブルに比べて還元率がとても高いことです。日本の競馬や競輪の還元率は70~80%くらいですが、ブックメーカーの還元率は95%くらいなので儲けもだしやすいです。
ブックメーカーの達人を目指す人もいますが、簡単に達人になれるわけではありません。やはり地道にコツコツ賭けて自分なりのデータを収集することが大事です。対戦相手との対戦成績や対戦相手の現在の調子などもしっかりデータを取り分析することが達人になる近道です。

最初は負けることもありますが、負けてもしっかりデータを取り続けていると、どうして負けたのか原因もわかってくるので次回につながります。一番やってはいけないのは、負けを一気に取り返そうとしてリスクの高いオッズに全財産を一気に賭けることです。予想が外れると全ての資金を失うことになります。いろんなペッティングスタイルを研究して、自分なりのペッティングスタイルを見つけることも達人になる方法です。
ブックメーカーは毎日少しの時間でもいいので、続けることがとても大事です。毎日続けて自分だけのオリジナルな戦略をたてると勝つコツがつかめます。
サッカー界を占領するブックメーカー
ブックメーカーはあらゆるスポーツや政治、物事を賭けの対象にしていますが、特にサッカーにおいては賭けの対象にならない試合が無いというほど多くの試合で投資が行われています。このことは悪いことではありませんが、スポーツの健全性や公平性を考えると一概に良い現象とも言えないのです。
ブックメーカーは投資目的で利用する人より、ギャンブルとして利用して賭けた試合の結果に一喜一憂する人のほうが圧倒的に多く、サッカーそのものを楽しめているとは言いがたいのが現状です。
しかし、その勢いは増すばかりで、イギリスのイングランド・プレミアリーグでは有名クラブのユニフォームスポンサーになるほど知名度が高まり、サッカーの世界を占領しています。サッカー専用スタジアムの多いイギリスでは、スタジアムの看板もブックメーカーが多くを占めています。
その影響力は非常に大きく、サッカーファンの子どもたちもブックメーカーの名前を目にすることになります。しかし、サッカーの試合を賭け事の対象にすることが日常的な出来事である欧州では悪いイメージはありません。そのため、子どもの頃から知らず知らずのうちにブックメーカーが浸透し、子どもが大人になると自然にブックメーカーで賭けを行うようになり、いつの間にか欧州サッカーを占領するようになりました。

シングルとマルチベット

ブックメーカーのオッズには二つの種類があります。一つ目が試合前までにかけられるオッズで、二つ目が試合が始まってから賭けるライブベットによるものです。試合前までに賭けるオッズについては試合の前にベットが締め切られることになります。もう一方のライブベットは試合の最中に参加するものであり、特定の面白さが魅力です。試合前までベットできる方は日本の競馬や競輪などを意味すると分かりやすいでしょう。しかし倍率はつねに変動がみられるため、購入するタイミングの見極めが必要となります。

ブックメーカーの賭け方には、一つのオッズに賭けるシングルと、複数のオッズにまとめてかけるマルチの二つがあります。シングルであれば一つの馬をあてる単純なものであるため非常に分かりやすいでしょう。多くの人はブックメーカーでもこちらの方法を採用しています。海外は特に単純明快なルールを好む傾向にあり、ブックメーカーの魅力とも言えるでしょう。日本の競馬のように様々な賭け方がみられるものは、それほど受け入れられず、こちらのシングルを愛用する傾向にあります。海外の人は自分の好きなチームにしか基本的には賭けないため、そのチームが勝つことを信じています。このためマルチのように他の競技との組み合わせなどをすることをそれほど好みません。自分が応援しているチームが勝つことを信じて、シングルベットで常に勝つのを待っている状況といえます。
しかしながらマルチベットも多彩な戦略をするためには非常に役立ちます。ブックメーカーでは単純に勝ち負けだけを見るのではなく、野球であれば点数がどれだけ入るのか、ホームランが何本出るのかなどを組み合わせてかけることもできます。これはマルチベットの醍醐味であり、あたる確率が低くなるものの、オッズは高配当なことも多いので、自信のある試合などでは挑戦するのもおすすめです。